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ど〜ん!!
ここは「特務機関ネルフ本部」、通称ネルフ一家(笑)
“使徒”と呼ばれる謎の生命体(?)から、人類を守る秘密組織なのであります。
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地下には居住区があり、司令官「碇ゲンドウ」、作戦課長「葛城ミサト」、そしてゲンドウの息子であり初号機パイロットでもある「碇シンジ」たちが住んでいます。
そして、前回使徒からネルフ本部を救った
「エヴァンゲリオン初号機」もいるのでした。
ところが・・・。
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ゲンドウ「ほれ、さっさと働かんか!
“使徒”が来ないときは、お前は役立たずの居候(いそうろう)に過ぎないんだからな!
お前を作るのに国がひとつ傾くくらいの費用がかかっとるんだぞ、わかっとんのか?」
初号機「・・・・・・」
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ミサト「初号機〜、ご飯まだなの〜?
遅いわね〜、全く役立たずなんだから!
あたしの車がオシャカになったのも、元はと言えば、アンタが勝手に暴走したからよ!
悪いと思ったら、ご飯くらいさっさと作りなさい!」
初号機「・・・・・・」
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シンジ「ね〜、初号機〜、
僕の宿題やっといてくれた〜?
げっ、お前これ間違いばっかじゃないか!?
ホントにダメロボットなんだから!」
初号機「・・・・・・」
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レイ「ZZZ・・・」
初号機「・・・・・・」
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初号機「・・・・・・」
ネルフ一家にすっかりダメロボット扱いされてしまった初号機のプライドはズタズタになっていました。
オレなんかいないほうがいいんだ・・・、初号機がそう思ったのも無理からぬことでした(涙)。
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初号機「(オセワニナリマシタ・・・)」
ちょっ、えっ!?
こ、こら〜っ!!そんなことしちゃアカ〜ン
( ̄□ ̄;)!!
早まるんじゃね〜〜〜っ!!
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―その頃。
星野鉄郎は浜辺で釣りをしていました。
実はメーテルのデイケアの給料は安いので(涙)、魚を釣って、少しでも家計の足しにしようとしているのです。
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鉄郎「僕も頑張って、メーテルを助けなくっちゃ!
って、またクラゲかよ〜!この場所はロクな魚が釣れないな〜」
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鉄郎「あともうちょい頑張ろっかな・・・って、おっ!?
すごい引きだぞ!!大物がかかったか!?」
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ザバ〜っ!!
鉄郎「えっ(゚д゚;)!? なんだこれ?
巨大ウミウシ?」
いやいや、色は似てるけどさ(笑)、そいつは人類の科学の粋を集めて作られた「エヴァンゲリオン初号機」だよ(^_^;)
ちなみに人造人間である初号機は水の中でも1万時間は呼吸しなくても平気なので、溺れることも出来ないのでした。
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鉄郎「キミ、大丈夫?
なんであんなとこで泳いでたの?」
初号機「・・・・・・」
鉄郎「ずぶ濡れじゃないか!
とりあえず『あらま荘』へおいでよ」
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鉄郎「ここが『あらま荘』だよ。
キミ、ずいぶんおかしな格好してるけど(笑)、名前なんていうの?」
初号機「・・・・・・」
鉄郎「えっ?初号機っていうの?変な名前だな〜(笑)
ボクは星野鉄郎だよ。よろしくね!」
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鉄郎「ただいま〜!」
メーテル「あら、鉄郎お帰りなさい・・・、ってその方どなた?」
鉄郎「え〜と、海で釣れた・・・いや、出会ったんだ。初号機って言うんだ」
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鉄郎「ずぶ濡れだったから、連れてきたんだ」
メーテル「まあ、大変!初号機さん、お風呂使ってくださいな」
初号機「・・・・・・」
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鉄郎「こっちだよ、このタオル使いなよ」
初号機「・・・・・・」
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メーテル「初号機さん、あったかいシチューを作ったから、食べていってくださいね」
初号機「・・・・・・!」
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鉄郎「どう?メーテルのシチューは旨いだろ?」
初号機「・・・・・・」
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鉄郎「え?どうしたの?」
初号機「・・・・・・(泣)!!」
初号機は人にこんなに優しくされたのは生まれて初めてだったのです・・・。
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ジュン子「あら、いい匂いね」
初号機「!!!(ドキっ!)」
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ジュン子「あら、この方どなた?」
メーテル「初号機さんよ、鉄郎のお友達なの」
ジュン子「まあ、ずいぶん変わったお名前ね(笑)」
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ジュン子「初号機さん、よろしくね。良かったら、ウチの『デイリーシムズ』取ってちょうだいね」
初号機「・・・・・・」
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初号機「・・・・・・・!!!」
鉄郎「ええっ!?
ジュン子に一目惚れしちゃったの?
う、う〜ん、そりゃ恋愛は自由だけどさぁ〜」
初号機、どんな趣味しとんねん(笑)
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鉄郎「それより、公園に行って遊ぼうよ〜!」
メーテル「あら、出かけるの?初号機さん、また遊びにきてくださいね」
ジュン子「バ〜イ、初号機さん」
初号機「・・・・・・」
あらま荘での短いひとときは、ネルフ一家で冷遇されてきた初号機にとって大変印象深いものになりました。
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鉄郎「わ〜い!」
初号機「・・・・・・♪」
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鉄郎「あははは!」
初号機「・・・・・・(^^)」
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鉄郎「ねえねえ、初号機〜、もし住むとこがないんだったら、『あらま荘』へおいでよ〜!
ボクたちと一緒に暮らそうよ!」
初号機「・・・・・・!!」
初号機は今日ほど楽しく、また人の優しさが身にしみた日はありませんでした。
・・・と、そのとき。
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初号機「!?」
な、な、なんと “使徒”です!
生きていたのかっ( ̄□ ̄;)!?
自爆したはずだったのでは・・・!?
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初号機「!!」
鉄郎「お〜い、初号機〜!どこ行っちゃうんだよ〜!」
“使徒”は人類を滅ぼそうとする謎の生命体。
このままでは、初号機に優しくしてくれた鉄郎たちに危害が及んでしまう!
そんなことはさせない!
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がばっ! |
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ビシューン!! |
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シュンっ!! |
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うぉぉりゃぁ〜っ!! |
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ズドーン!! |
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またしても初号機の活躍で、“使徒”は倒され、サンセットバレーの平和は守られたのでした。
しかし、初号機には帰るところはありません。
なぜだかわかりませんが、“使徒”は初号機のいるところにやってくるようなので、鉄郎たちと一緒にいると、彼らを危険な目に遭わせることになります。
かといって、今さらネルフ一家に戻ることもできません・・・。
と、そのとき・・・。
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シンジ「お〜い、初号機〜!」
初号機「!?」
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ゲンドウ「初号機、どこに行ってたんだ!探したんだぞ!」
マヤ「そうですよ!あたし心配で心配で、生きた心地がしなかったんですよ!」
レイ「・・・・・・」
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ミサト「ゴメンなさい、初号機。あたしたち、あなたにつらくあたりすぎてしまったわ。
今晩はあなたの好きな料理作ってあげるから、機嫌を直して帰ってきてちょうだい」
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シンジ「ゴメンな、初号機。あとで僕と一緒にゲームしようぜ。初号機と一緒にやろうと思って、お小遣いはたいて買ったんだ!」
初号機「・・・・・・」
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自分にはまだ帰れるところがあるんだ、こんなに嬉しいことはない・・・、わかってくれるよね、鉄郎・・・。
そう心につぶやいた初号機だったのでした(^^)
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鉄郎「初号機、また会えるよね。
今度また一緒に遊ぼうね・・・」 |
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ミサト「さあ、みんな〜、たくさん食べてちょうだい!!」
しかし・・・、ミサトさんの手料理は別名
「大量殺戮(りく)兵器」
と呼ばれていることを誰も知らなかったのでした・・・( ̄□ ̄;)
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ちぇっ、今回はなんかちょっとイイ話みたいになってしまった^^;
しかし、初号機はジュン子みたいなのがタイプだったんですね〜(笑)
二人の仲は発展することはあるのでしょうか??
そして、鉄郎と初号機は再会できるのしょうか?
次回はまたドタバタでいきますよっ!
まあ、今回もドタバタしてましたけど(笑)
それでは、次回またお会いしましょお〜!
案の定・・・(´д`;)
この後、みんな仲良く救急車で運ばれたのでした(^_^;)
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