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鉄郎「ねえ、メーテル。このアパートなの?」
メーテル「ええ、そうよ、鉄郎。ここがしばらくの間、あたしたちがお世話になる『あらま荘』よ。
この町で一番家賃が安かったの」
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鉄郎「一番安いって、めっちゃボロアパートじゃないか!」
メーテル「しかたないでしょ、あたしたち、この惑星のお金は、ほんのちょっとしか持ってないんだから・・・」
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鉄郎「元はといえば、メーテルのせいで999に乗り遅れて、この星においてけぼりになっちゃったんだぞ!」
メーテル「シーっ!!999のことは誰にも言っちゃダメ!」
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メーテル「999が迎えにきてくれるまで、何とかこの星で生きていくのよ!お金ないんだから、ゼイタクなんて言ってられないわ」
鉄郎「ちぇっ」
メーテル「さあ、入るわよ。ごめんくださ〜い」
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ロミオ「は〜い、どなたですか?」
メーテル「!!(めっちゃイケメンだわ)
あ、あの、今日からここに入居するものなんですけど・・・」
ロミオ「ああ、大家さんから聞いてますよ。
どうぞ、入ってください」
メーテル「はい・・・」
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メーテル「あたしはメーテル。この子は星野鉄郎。
どうぞよろしく・・・」
ロミオ「オレはロミオ・ブルーライト。
二階に住んでる。
このアパートの敷地内の簡易バーでバーテンダーをやってるんだ。
たまには飲みに来てくれよな」
メーテル「ええ(もちろん)」
鉄郎「(ちぇっ、メーテルはイケメンに弱いんだから!)」
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ロミオ「キミたちの部屋は一階の奥の部屋だよ。
キッチン、バス、トイレは共用だ。
あと、オレのほかに二人住人がいるんだけど、かなり変わったヤツらだから、気をつけなよ」
鉄郎「どんな人たちなの?」
ロミオ「それは会ってみればわかるさ」
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ロミオ「それより、キミたちは姉弟なのか?
親子には見えないけど」
メーテル「え、ええ、そんなようなものよ」
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鉄郎「ボクたちは999で機械の身体をタダでくれる星に行く途中に、この星に置き去りに・・・」
メーテル「鉄郎!!」
ロミオ「えっ、坊や、何を言ってるんだい(笑)」
メーテル「ご、ごめんなさい。この子、時々わけわかんないことを口走るから」
鉄郎「・・・。」
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ロミオ「ははは、キミたち面白いな。
何はともあれ、よろしくな!
オレはバーテンダーをしながら、ミュージシャンを目指してるんだ。時々ストリートライブをやるから、ぜひ聴きにきてほしいな」
メーテル「ええ(もちろんよ)」
鉄郎「(デレデレしやがって、このビッチめ!)」
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メーテル「あんなステキなイケメンと一つ屋根の下で暮らせるなんて、999に乗り遅れて、逆にラッキーだったわ」
鉄郎「何いってんだよ、おかげでこの星に足止めになっちゃったんだぞ!」
メーテル「そうね・・・、まあ何とかなるわよ。あたしもこの町で仕事を探すわ。鉄郎、あなたもここで小学校に通うのよ」
鉄郎「ちぇっ、ボク勉強苦手なんだよなぁ・・・、って誰かドアをノックしてるよ?」
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ジュン子「ハァイ、あなたたちが今日越してきた人たち?」
メーテル「ええ、あたしはメーテル。この子は鉄郎。どうぞよろしくね」
ジュン子「あたしはジュン子・オカネスキーよ。
ところで、お金を貸してくれない?」
メーテル「はあっ( ̄□ ̄;)!?」
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メーテル「あなた、初対面でいきなりお金貸してって言う?」
ジュン子「別にいいじゃない。月末で支払いに困っちゃってんのよ。いくらでもいいから貸してちょうだい!」
メーテル「何言ってんのよ、こっちが貸してほしいくらいよ。さあ、さっさと出ていってちょうだい!」
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ジュン子「ふん、覚えてらっしゃい!」
メーテル「ホントに変人だったわね」
鉄郎「そういえば、もう一人変なのがいるって言ってなかった?」
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メーテル「とりあえず、食料品とか日曜雑貨とか、生活に必要なものを買出しに行きましょう」
鉄郎「そうだね、町の様子も見ることができるしね、・・・って、誰かいるよ?」
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サトピン「ウィっス!オレ、サトピン。
キミたちが今日から入居する人たちかい?」
メーテル「(でた!)え、ええ。あたしはメーテル。
この子は鉄郎。よろしくね」
鉄郎「よ、よろしく」
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サトピン「じゃあ、歓迎の気持ちをこめて、オレの一発芸を披露するよん!」
メーテル「い、いえ、結構です。
あたしたち、これから出かけるんで!」
サトピン「まあ、そう言うなよ。
こうやって、庭の土を手ですくって・・・」
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サトピン「ムシャムシャムシャ」
メーテル「いや〜っ!この人、土を食べちゃったわ!」
鉄郎「へ、変態だ!!」
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メーテル「きゃ〜〜っ!! 」
鉄郎「うわぁ〜〜っ!!」
サトピン「お〜い、どうしたんだよ〜?」
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夢と希望と野心と、若さを乗せて、列車は今日も走る。
そして、今、汽笛が新しい若者の旅立ちを告げる。
こうして、メーテルと鉄郎の新しい生活が始まろうとしていた・・・が、
二人には、前途多難の運命が待ち構えているようであった(^_^;)
ちなみに、今回の登場人物のロミオ・ブルーライトは本編(?)に出てくる予定の人物です。
それで、ミュージシャン志望とか細かい設定があるんです(笑)
”変人”二人につきましては・・・、実はリアルの知人をモデルにしてます(^_^;)
あ、本物はこんなに変態じゃないですからっ!(´д`;)
本人たちには絶対見せられないっ!
メーテルも鉄郎もちっとも似てませんが、雰囲気だけは出てると思います(^^ゞ
つづく・・・のか?(^_^;)
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